2006年6月15日 第12号 |
さて今回のご紹介はジャパニーズビンテージ第3弾! ハッキリ言うとバスルアーとは言いにくいかもしれませんが、ジャパニーズリアルミノーの代名詞!「ハンクル」です。 ご存知のとおりハンクルはJBプロ泉和磨氏が世に送り出したリアルミノーです。 バルサを材料としてうろこ模様にたばこの銀紙を使用し、何回も何回もコーティングをかさねて魚のぬめり感を表現し、しかも当然ながらそれらすべてが手作業という芸術作品に近いルアーです。 現在でも製作され続けていますが、注文してから2年待ちという話を聞いたことがあります。 そのハンクルの初期1970〜80年ごろの作品をご紹介します。 (スミマセン!ハンクルがいつごろから作られているのかよくわからないので、おそらく初期と言ってよいと思います。ご存知のかたがいらっしゃったら掲示板等でおしえてください) |
↑まずはゴールドのハンクルミノーです。 全長8.5cm、どうも表面のコーティングの色が金色?黄色?のようです。 エラの所に401というナンバーが入っていますが、これは型番でしょうか? それとも通し番号でしょうか? 15年くらい前に芦ノ湖の箱根神社付近で岸辺の岩に向かってキャスティングし、40cmくらいのレインボートラウトを釣った記憶があります。 |
(↑)さて芦ノ湖といえばブラウントラウトが有名ですが・・・ これはハンクルのブラウントラウトカラーです。 チョット珍しいでしょ。 ブラウントラウトのオレンジの斑点はどうみても蛍光ペンで書いてあるようです。 残念ながらコーティングが割れてしまったので、これ以上こわれないように薄くコーティングしなおしました。 エラに書いてあるナンバーは451です。 ボディ断面がさきほどのミノーに比べて四角っぽく荒い感じがあり、こちらの方が初期の作品かな?・・・ とするとエラナンバーは通し番号ではないか?? |
(↑)さらに3本目はやまめカラーです。 前出の2本より少し小さくて7.5cm、エラナンバーは381です。 やまめのパーマーク(斑点のこと)が経年変化で薄くなってきています。 ブラウントラウトと同じく水生ペンのようなもので書いたのでしょうか? |
さて最後はとっておきのコレクションです。 虫パターンの王者相羽プロもびっくりの「ハンクルハルゼミスペシャル」です。 ボディカラーは塗装ではありません。 頭から尻までず〜っと細い糸を巻いてあります。 羽根はフライのハックル、頭は孔雀の羽根です。 ルアーというよりはフライに近い感じがします。 実際入手したときにはフライタックルでキャストすると教えられました。 たしかに胴体はバルサで大変軽く空気抵抗が大きいためスピニングでもキャストには苦労しそうです。 元々バスに使うものではなく、日光中善寺湖の6月、湖面に覆いかぶさった木々から水面に落ちた春ゼミを捕食するトラウトを対象として作られた使用目的が非常にタイトなルアーです。 1970年代当時この春ゼミパターンは非常に有名でしたが今でも存在するのでしょうか? トラウトフィッシングから長く遠ざかっていますがぜひ続いていてほしいと思います・・・と言いつつ、最近私がフライタックルを牛久沼に持ち込んでいることをブラックシルバー団参謀のSき氏等ごく限られた人達は知っているハズなのです。(みんな知ってるか?) |
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さて、気になるお値段ですが、当時の購入価格は、チョット古い・・イヤイヤかなり古いですが、私の記憶が正しければ、ミノーが3800円、春ゼミが1800円だったような気がします。最近の値段は知りませんが、ヤフーオークションではミノーが安くても1万円以上しているようです。春ゼミにいたっては数年前に1回だけ出品されているのをみかけましたが3万円以上で落札されていました。たまやメンバーの中で誰か持っている人いますか〜〜〜!! 上記の年代、価格等は私の所持している資料や経験からあくまでも私の意見として載せていますので間違いもあるかもしれません。掲示板等でご指摘いただければ幸いです。 |